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馬の種類 -4話-
馬にも多くの種類があります。大きく分けて5種類(軽種、中間種、重種、ポニー種、日本在来種)27種とされています。いくつか紹介しましょう。
軽種は競走馬、乗用馬、中間種は競技用、馬車、重種はばんえい競馬、重い荷馬車、ポニーは乗用、セラピー、日本在来種は乗用、観光、セラピーとして使われます。
特に重量では軽種が400~500kgに対して、重種は800kg~1tあり、種類によって、重さも全く異なります。
もう少し細かく見ていくと、アラブ種(軽種)はアラブの遊牧民が2000年かけて品種改良しました。世界で初めて改良された馬です。
アングロアラブ(軽種)はイギリスでサラブレッドとアラブから作られた品種で、サラブレッドの気性が荒く体が弱いことを改良しました。日本でアラブというとアングロアラブを指します。
サラブレッド(軽種)はイギリスで早く走ることを目的にアラブやハンターから改良されました。
クォーターホース(中間種)はアメリカのバージニア州原産でカウボーイが乗る馬として有名です。
セルフランセ(中間種)はフランスで作られ競技用の馬として、オリンピックなどでも優秀な成績を残しています。
ハンター(中間種)はイギリスで品種名ではなく狩り用として使われた馬を指します。優れた障害馬としても知られます。
北海道和種(日本在来馬)は「道産子(どさんこ)」と呼ばれ、北海道の馬。日本在来種の75%を占めます。
世界には多くの馬がいますが、そのほとんどは弱点の改良やさらなる能力アップのための品種改良が行われてきました。馬は古くから人と暮らし、人が作り上げてきた生き物なのである。
競馬に深くかかわるサラブレッドについて、もう少し述べます。サラブレッドは英語で「thoroughbred」と書く、「thorough」=完全な、「bred」=育てれれたの意味です。
つなぎ合わせると、サラブレットは「完全に育てられた」という意味になります。実際にサラブレッドは英国原産馬に他の品種を掛け合わせて、改良、育成した馬です。
表面的には美しい話ですが、歴史の中には犠牲も多かったはずです。そして出来上がったのが、現在のサラブレットです。
だらか、歴史においても、人はサラブレッドに一喜一憂したのだと思います。
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