ダーレーアラビアンは強奪された? -29話-

競走馬の足跡~世界の競馬~

前話の復習

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ダーレーアラビアンは強奪された? -29話-

 前話に続いて、三大始祖の1頭ダーレーアラビアン(1703年生まれ)。この馬には黒い話が付きまとう。

ダーレーアラビアンは中東地域からイギリスのダーレー家にシリアのアレッポの商人だった親族を通じて直輸入されたとされているが、実はダーレー家の者が盗み出したという説もある。

 ダーレーアラビアンはすでに中東では高い評価を受けていたアラブ馬。そこへ商人が馬主へ売買を持ちかけたのだが、拒否されたという。

そして、その商人は馬主不在を狙って盗み出し、近くに停泊させていたイギリスの船に乗せたということだ。

馬主はイギリスのアン王女に「王の身代金より高価なアラブ馬が何者かの手でイギリスに盗み出された」と抗議の手紙を送った。後日、ダーレー家の者が1人殺害される事件が起きた。因果関係は定かではない。

一方、4才でイギリスに連れてこられた、そのアラブ馬は競走馬としては出走せず、ダーレー家の牧場で養われ、乗り馬、種牡馬として供用された。

その馬はほとんどダーレー家の牝馬と交配されたのだが、数少ない他の馬主のレナード・チェルダーズ大尉の牝馬から、優秀な2頭の馬が誕生した。

兄のフライングチルダーズは好成績を残し、全弟のバートレッツチルダーズはひ孫にイギリス最強馬エクリプスが誕生した。

そして後に、サラブレッドの三大始祖のダーレーアラビアンと呼ばれたのだった。ダーレー家のアラブ馬という意味ですね。

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