【この世界の片隅に】を手短にご紹介 | 海に落ちたドラマノート

おすすめ度：85点（おすすめ）

この世界の片隅には2018年夏、TBS系、毎週日曜夜9時に放送されました。主演は松坂桃季さんと松本穂香さんです。原爆が落とされた第二次世界大戦に広島に住む人たちの生き様を描いています。

他の主な出演者（敬称略）は尾野真千子、稲垣来泉、田口トモロヲ、伊藤蘭、二階堂ふみ、村上虹郎、新井美羽、久保田紗友、仙道敦子、宮本信子、ドロンズ石本、大内田悠平、木野花、伊藤沙莉、塩見三省、土村芳、古館佑太郎、榮倉奈々です。

内容
登場人物
1. 北条（浦野）すず – 松本穂香
2. 北条周作 – 松坂桃季
相関図
ドラマを見終えて
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内容

昭和9年のある日のこと、広島県広島市江波に住む少女・浦野すずがお使いに出た帰り道に人攫いにあいます。そこで、、先に捕まっていた少年・周作に出会います。この時は周作の機転で逃げ出すことが出来ました。これが、すずと周作の最初の出会いとなります。

時は経ち昭和18年秋。すずは子供のころの周作に会ったとは記憶の彼方に行っていました。しかし、大人になった周作は嫁を探し始めていました。周作は子供の頃に会ったすずを思い出します。そして周作は運よくすずを見つけることが出来ました。そして、周作はすずを嫁にもらいたいと、突然すずの家にやってきました。

昭和19年6月、すずと周作が結婚して3か月が過ぎたころ、戦争の足音がすずたちの生活のすぐそばまで来ていました。造船で栄えている呉に初めて空襲警報が鳴ります。

夜寝ていた北條家の家族全員が飛び起きました。すずたちは、自分の身を守るために防空壕を掘りました。

すずが好きな絵を描いていると、港に浮かぶ船を書いただけでスパイ容疑をかけらた事もありました。戦争の旗色が悪くなり食べ物が配給制となりますが、それでもすずは元気に生きていました。

ある時すずは姪の晴美と街に買い物に行きます。そこで見つけたのは不発弾でした。気が付いてすぐ逃げたのですが、爆発が起こり晴美は死に、すずも大切な右腕を失います。もう好きな絵が描けなくなったすずでした。落胆した様子は隠せませんでしたが、それでもすずは前向きに生きていきます。

やがて広島に原子爆弾が投下され広島は火の海となります。江波にある実家が気になるすずでしたが、片手を失ったすずは一人で髪もゆえないので、役に立つことが出来ないので、助けに行くことが出来ませんでした。そして、ラジオが流れ戦争は終了しました。

全てを失ったはずの戦争でしたが、終戦後も食料はなく、多くの人たちが亡くなった後には多くの不幸が残されていました。そんな中でもすずは力ず良く生きていこうとしました。

登場人物

北条（浦野）すず – 松本穂香

北条（浦野）すず（ほうじょう（うらの）すず）は子供の頃に人さらいにあったことから後に夫となる北条周作と出会います。広島市江波で育ち、絵を描くことが好きな女性です。働き者ですが、おっとりした性格からときどき小さな事件を巻き起こします。戦争がはじまり次第に物資が乏しくなる中、生活に先行きの不安を感じつつも、夫や北條家の人々を愛し、また愛されながら、知恵と明るさで一生懸命に苦難を乗り超えていきます。

北条周作 – 松坂桃季

北条周作（ほうじょうしゅうさく）は子供の頃に人さらいにあったことで、すずと出会います。大人になってからもすずの事が忘れられずにすずと結婚します。物静かで一見神経質そうに見えますが、秘めた情熱と優しい心を持ち合わせ、海軍で軍法会議の録事をしています。戦争では戦場に行く事はなく、生き延びることができました。

相関図

ドラマを見終えて

世界の片隅で力ず良く生きている人たちの様が描かれていました。物語の途中で、すずは不発弾の再爆発に巻き込まれ右手を失いますが、それでもすずは前向きに生きていました。すずはおっとりしていましたが強い心を持った女性でした。近隣の人たちと助け合い、戦争時代に少しでも幸せを感じながら生きている姿には人の強さを感じました。

広島に原子爆弾が投下され広島の街は崩壊し、数日たって戦争が終結しますが、何のための戦争だったのかとドラマを見ているこちらも思いました。戦争は大切なものを失い、得るものがないことが伝わる内容でした。

どんな状況でも強くたくましく生きるすずの姿に考えさせられるものがあります。無意味な戦争のために苦しんだすずの幸せは何だったんだろう。現代の広島での近江佳代の物語も描かれていましたが、暗い歴史に蓋をせず、理解して平和を築きたいですね。