【イチケイのカラス】を手短にご紹介|職権を発動します!この国の司法を裁く?

おすすめ(80~89点)
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おすすめ度:88点(おすすめ)

 イチケイのカラスは2021年春、フジ系、毎週月曜夜9時に放送。主演は竹野内豊さんと黒木華さんです。型破りのクセ者裁判官と堅物のエリート裁判官による爽快リーガルエンターテインメント!

感想

第1話

意外な長岡洋一郎の死の真相に驚きました!入間が現場検証にこだわる理由も分かりました。裁判官にも現場検証する権利があるんですね。初めて知りました。

江波の洋一郎の死を利用して自分の悪事をもみ消すせこい考えにも悪党ならではでした!悪党っぽくて好きです!

 

堅物だった千鶴も少し入間に感化されていたようですが、まだまだ2人のぶつかりはありそうです。さらに入間にも何やら裁判にまつわる過去があるようで、その辺についても興味津々。

「この国の司法を裁く」とはただ事じゃないですよね。何が起きるのか楽しみです!

全話見終えて

さすが、竹野内豊さんです!いい演技してますね。

始めは何のことかわからなかった職権発動での裁判所主導の再捜査ですが、このドラマには欠かせません。実際あるとか、ないとかでネットでも話題になっていました。

実際、めったなことがない限りないようです。このドラマでは毎回発動!そりゃ、入間(竹野内豊)の首も飛ぶなぁ。と思います。こんな裁判官いたら裁判が消化しきれないだろう。

千鶴(黒木華)も第三支部第一刑事部の裁判を効率化させるために来たはずなのにいつの間にか入間に賛同していた。前半の山場では千鶴が尊敬する日高の過去の裁判が焦点となりました。

入間と日高の因縁もあって盛り上がりましたが、日高(草刈民代)が潔く辞職した時は格好良かったです。

そして、最終回では入間自身が任期切れのピンチになり、どうなるのかと思いましたが、大物政治家・安斎(佐々木蔵之介)を相手に自分の信念を貫き通しました。入間もすごかったのですが安斎のひょうひょうぶりもすごかったです。

この2人はまたいつかどこかで戦うことになるのでしょうか。

最後は千鶴たちのおかげで入間の裁判官としての首はつながりましたが、入間が飛ばされたところは熊本(熊本の方、すみません)。まるで、ドラマ『HERO』の久利生と同じレールの上を走っています。

久利生はもっと南の石垣島に飛ばされたんだったかな。検事も裁判官も大変だな。

ちょっと思ったのですが、裁判所にあるテミス像が持つ天秤は”平等”を意味するのではなく、”バランスを取りなさい”という意味じゃないか!

結局、組織に反する人ははじかれるんですよ。

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相関図

登場人物

入間みちお – 竹野内豊

入間みちお(いるま・みちお)は元弁護士で今は東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の刑事裁判官。先入観にとらわれず、現場重視のマイペース徹底型。

趣味はふるさと納税。

坂間千鶴 – 黒木華

坂間千鶴(さかま・ちづる)はイチケイに赴任してきた特例判事補。東大法学部卒で堅物で冗談が通じない。エリート意識が高い。

駒沢義男 – 小日向文世

駒沢義男(こまざわ・よしお)はイチケイの部総括判事。任官から30年以上、刑事事件一筋のベテラン。温厚な人物で、12年前、みちおを裁判官にスカウト。

内容

第1話

入間みちお(竹野内豊)は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部<通称:イチケイ>の刑事裁判官。元弁護士という異色の経歴を持つみちおは、ヒゲを生やし、服装はカジュアル、とぼけた発言もしばしばという、お堅い裁判官のイメージとはほど遠いゆるい空気をまとった男だが、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官の双方から恐れられているクセ者だ。

そんなみちおを見守っているのは、イチケイの部長で、有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判において30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官・駒沢義男(小日向文世)と、元傍聴マニアで、みちおのファンを公言している裁判所書記官の石倉文太(新田真剣佑)。また、お人よしの主任書記官・川添博司(中村梅雀)、3つ子の母でもある姉御肌の裁判所書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、物おじしない新人の裁判所事務官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)も、しばしばみちおに振り回されつつ、イチケイを支えているメンバーだ。

そのイチケイに、若くして特例判事補になったエリート・坂間千鶴(黒木華)が赴任することになった。東大法学部出身の坂間は、冗談が全く通じない堅物タイプで、裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている、と強烈に自負している。坂間がイチケイに異動してきた目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの“赤字”状態であるイチケイを立て直すためだった。

駒沢は、さっそく坂間にみちおと組むよう指示する。みちおを裁判長に、坂間と駒沢の3人で審議する合議制で取り組むことになった起訴案件は、大学生の長岡誠(萩原利久)が、代議士の江波和義(勝村政信)に全治1ヵ月のケガを負わせた傷害事件だった。実は誠は、江波の秘書だった洋一郎の息子。洋一郎は、2ヵ月前、不正献金疑惑で東京地検特捜部がマークし始めた矢先に、電車に飛び込んで自殺を図っていた。

検察側から、みちおのお目付け役として東京地検第3支部に異動してきた井出伊織(山崎育三郎)と、上司の主任検事・城島怜治(升毅)が出廷した第1回公判。誠は江波の方から先に殴ってきたと証言し、父は自殺ではないと主張した。するとみちおは、傷害事件のもとになった洋一郎の死の真相を確かめる必要があるとして、捜査権を発動し現場検証を行うと言い出して坂間や井出たちを驚かせる。

出典:イチケイのカラス 公式HP

ネタバレ

中学生の法廷見学の後の質疑応答で、堅苦しく、超現実的な話をする千鶴に対して、人間性豊かな考え方を披露する入間。中学生は全員、入間の意見に賛同します。

千鶴は入間が裁判官であることを知って憤慨します。駒沢の指示で入間と千鶴がコンビを組むことになります。

案件は傷害事件、被告人は大学4年生長岡誠(22才)、被害者は江波和義議員(55才)。

これを合議制で決めようとすると、千鶴は合議制の必要はないと言い切りますが、駒沢の指示で合議制で裁判に臨みます。

第1回公判が始まると、誠は罪を否定します。誠は警察検察に話しても信じてくれないと思っていたので、これまで話さなかった。

誠の父・洋一郎は江波(勝村政信)の秘書で罪を被せて殺された、遮断機が故障していたのは故意だと言います。入間はこの件の争点は長岡洋一郎が自殺か他殺かであり、その現場検証が必要と判断します。

この判断に千鶴は猛反対しますが、入間はこの件に関して全員にとって一番いい判決を下したいと千鶴を説得します。

一度目の現場検証では何も得られません。

夜、裁判官官舎に帰った千鶴は同じ官舎に住む入間に現場検証が必要ないとわざわざ資料を作って渡しに行くと、入間は浦島太郎の乙姫をどう裁くのか千鶴に問います。

千鶴は詐欺罪と、煙の量が多かったら浦島太郎は死んでいたので殺人未遂だと答えますが、入間はその答えに否定的です。

二度目の現場検証では入間が来ません。しかし、洋一郎が亡くなった時刻になると、騒音計を持った入間が現れて事態を整理します。

近くに工事現場があり、その時刻に高架の車の交通量が多くて、電車の音が消されていた。そう考えると、洋一郎は事故死の可能性が高くなります。

第二回公判で、入間は江波議員を証人尋問し、裁判所前ではメディアが集まって大騒ぎになっています。

江波が法廷に立ち、洋一郎が献金の不正を認めて踏切に飛び込んだと話し、もう一人の目撃者の相馬真弓(松本若菜)も遮断機が下りていない踏切に飛び込んで電車にひかれたと証言します。

真弓は洋一郎が電車に気づいていたと話しますが、入間には自分たちの現場検証では不可能だったことが分かっています。

閉廷後、日高判事が江波からこの件についてクレームが挙げられていると言われますが、入間は怯みません。

入間はいちこ(犬)の散歩に行くと公園で偶然、小学生の女の子・相馬奈々に出会います。

一方、千鶴は真弓について調べると、真弓はシングルマザーでお金に困っていることを知ります。

入間と千鶴が奈々に会いに行くと、そこへ真弓が現れます。入間は真弓を説得して洋一郎の死の真実を真弓から聞きます。

第3回公判が始まります。

入間は今回の件の発端となった洋一郎の死の真実を話します。洋一郎は電車の音に気づかずに踏切に入った奈々を助けるために踏切に飛び込んでいた。

そして、真弓は江波から嘘の証言をするように、会社をたてに脅されていた。

江波が真弓の話を否定すると、千鶴は大きな声を上げて叱責します。地検は江波が洋一郎の死を利用して不正をもみ消そうとしたことについて再捜査します。

入間は奈々が現場で拾った洋一郎が誠に渡そうとしていた腕時計を誠に渡します。すると、誠は自分から江波を殴ったと話して、嘘をついていたことを謝ります。

入間は「これで正しい判決が下せます」と答えます。

公判後、入間は長岡誠の判決をは懲役1年6月執行猶予付きにしようと、千鶴と駒沢に合議を求めます。駒沢はあっさり合意します。

千鶴は浦島太郎の話について、後日談として浦島太郎は鶴になり、亀となった乙姫と永遠に一緒になったと説明し、真実を受け止めた長岡誠は前を向いていける・・・。と話を続けますが、

入間は浦島太郎はハッピーエンドだったことに驚いて、話を中断して判決について千鶴の合意を得て席を立ちます。

駒沢は千鶴に自費出版の「裁判官の為の訴訟指揮入門」を渡しますが、2000円もらおうとすると返されます。

入間は千鶴に「イチケイのカラスになれ」と話しますが、千鶴には何のことかわかりません。

11年前、弁護士だった入間は駒沢に「自分でこの国の司法を裁くんです」と言われ、裁判官になっていました。

第11話(最終回)

裁判官であるみちお(竹野内豊)が、元同僚の弁護士・青山(板谷由夏)と癒着し、無罪判決を出しているという告発記事が週刊誌に掲載された。そんな折、みちおを呼び出した日高(草刈民代)は、「地裁の裁判官の任期は10年。任期満了後にはほとんどが再任される。問題のある裁判官以外は――」と告げて……。

坂間(黒木華)は、日高がみちおを呼び出した理由を知ろうとした。しかしみちおは、カレー店を開くという話だけだったと嘘をつく。みちおの任期終了まであと3週間。再任は、最高裁裁判官会議の指名により内閣が任命するが、実質的にはみちおと因縁のある相手、香田健一郎(石丸謙二郎)が事務総長を務める最高裁事務総局の決定によるものだった。坂間や駒沢(小日向文世)は、ゴシップ記事の裏で何か大きな力が働いていると考え、みちおが職権発動している重過失致傷事件を検証し直すことに。

事件の被告人は大学生の笹岡庸介(菅原健)。自転車競技部に所属する笹岡は、大会に向けて深夜に自主練習をしていた際に、かなりのスピードを出していた上、左側通行を守らず、旅行から自宅へ帰ろうとしていた家族連れと衝突事故を起こす。その事故で、7歳の向井愛が意識不明の重体となっていた。笹岡は、左側通行を守っていたが、角を曲がる際にライトで視界を遮られ、さらに工事用のガードフェンスがあったために右側を走るしかなかったと主張していた。だが、検察の調べによれば、深夜に工事を行っていた記録は一切ないという。坂間は、大きな力で真実を捻じ曲げるなら司法はそれを許さない、と言ってみちおへの協力を申し出る。みちおは、そんな坂間に「この案件が最後になろうとも、僕はいつも通りやるよ」と返すが……。

出典:イチケイのカラス 公式HP

ネタバレ

千鶴が担当していた過重労働の地下鉄工事における業務上過失事件が入間の自転車事故による重過失致傷事件とつながっていく。二つの案件を併合審理とする入間。

上からの圧力を受けながら入間は二つの事件の真実を追求します。

地下鉄工事は元請が鷹和建設で、下請けがイバタ工業であり、入間は現場の作業員20人を法廷に呼んで違法労働があったのか聞くが完全に緘口令(かんこうれい)がひかれていた。

しかし、地下鉄工事で死亡した本庄昭の母親が法廷で息子が違法労働にあったことを証言します。入間は自転車事故の状況も加味して職権を発動して、裁判所主導で改めて捜査をします。

東京スクランブルシティに関する地下鉄拡張工事について労働基準監督署過重労働撲滅特別対策班(通称、カトク)で話を聞くと、カトクには告発メールが来ていたが、カトクの調べでそれは嫌がらせメールで、違法労働はなかったと判断した。

東京スクランブルシティ事務局では工事が遅れており、完成が間に合わなければ莫大な被害が発生するとの証言を得る。そこへプロジェクトリーダー・安斎高臣代議士秘書の田之上(篠井英介)がやってきます。

田之上は入間の裁判官の任期があと10日だが、結果によっては再任の可能性もあると圧力をかけてきます。安斎高臣は父親の人脈もあり、カトク、厚生労働省、国土交通省に顔が効く。

入間は国を相手に戦いを挑むが、千鶴たちの事を心配して踏み込めなくなっていた。しかし、千鶴たちが覚悟が出来ていることを伝えると入間は残り10日で決着つける決意をします。

駒沢は雲隠れしている鷹和建設人事部長・原口を見つけることを提案して、川添たちが原口の娘に会いに行く。入間は本庄の息子に会いに行く。

入間は息子の歩くんに一緒に闘ってくれるように頼みます。

安斎(佐々木蔵之介)が法廷に呼ばれ、証人尋問が始まります。安斎の信念は国民を守る、国益を守ること。安斎は工事を間に合わすように指示したが違法労働をやる指示は出していない。

歩くんが証人台に立ちます。歩くんは父親が自分が起きる前に出て行って、寝てから帰ってくると話します。ある日、昭が歩くんに女の子と自転車がぶつかって怪我をした話をしていた。

入間は法廷であったことをなかったことにできない。仕事に誇りを持って生きること、一歩踏み出す勇気を持つことを話します。すると、傍聴していたイバタ工業の作業者が発言したいと挙手します。

代表して鷹和建設の原口が法廷に立ち、カトクに告発メールを送ったのは自分だと話し、真実をすべて話します。原口は誇りを失わずに済み入間に感謝します。入間は自転車事故の原因も鷹和建設にあると判決します。

後に、安斎と鷹和建設の癒着が指摘されますが、すべて秘書の田之上が罪を被る。安斎は父と田之上を告発することを報道陣に発表します。

入間は千鶴たちを庇って、すべての責任は自分にあると裁判官を退職した。抗議に来た駒沢たちは最高裁判所事務総局の香田(石丸謙二郎)に全員で「入間の首に異議あり」と訴えます。

後日、入間は熊本の裁判所に行き、千鶴は入間に電話して「イチケイのカラスになる」と決意を伝えます。

主な出演者

主な出演者(敬称略)は竹野内豊、黒木華、新田真剣佑、山崎育三郎、桜井ユキ、水谷果穂、中村梅雀、升毅、草刈民代、小日向文世です。

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