映画【容疑者Xの献身】を手短にご紹介|天才物理学者vs天才数学者!愛は論理的に証明できない。

見てほしい(90点以上)
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おすすめ度:95点(見てほしい)

 容疑者Xの献身は2008年10月に公開された映画です。主演は福山雅治さんです。

2007年秋に放送されドラマ『ガリレオ』の劇場版。笑顔に命を救われたお返しに天才数学者が緻密な組み立てで、犯罪を肩代わり?

内容と感想

内容

石神(堤真一)の隣の部屋に住む花岡靖子(松雪泰子)が元夫・富樫(長塚圭史)を殺害する。富樫は靖子に金をせびりに来ていたが娘の美里(金澤美穂)に暴力を振るい始めると、靖子は富樫を殺すしかなかった。

石神は隣の部屋から大きな物音がして、しばらくして静まり返ったことで異変を察知して靖子の部屋に行く。

石神が靖子の部屋に入ると、男が死んでいた。石神は自分の指示に従うように靖子と美里に話し始める。

一方、貝塚北署では顔を潰され、指紋も焼かれた変死体事件が河原で発見されたと通報が入る。

不思議なことに、身元判明に時間がかかると思われた変死体だったが、意外と早く身元が判明する。遺体は富樫慎二、決め手となったのは所持品と、ここへ来るまでの防犯カメラの映像。警察の調べで花岡靖子の元夫だとわかると、内海(柴咲コウ)と草薙(北村一輝)は靖子のアパートに行く。

しかし、殺害時刻とされる時刻に靖子のアリバイがある。警察がどれだけ調べても靖子のアリバイは崩せないが、状況的に見て内海は靖子が犯人だと考える。しかし証拠がない。

石神が靖子に事細かな指示を出していた。石神は靖子が警察の質問にボロを出さないように、靖子が嘘をつかなくてもいいアリバイ工作をしていた。内海と草薙は石神のポストに帝都大学の封筒を見つけると、湯川のもとに行く。

湯川は草薙から石神の名前を聞くと「私が天才と認める男」と石神の事を説明しながらも、湯川はこの事件に石神が絡んでいる可能性を考える。

湯川は内海たちと距離を置きながら石神と接して、久しぶりの再会に湯川は石神と静かに語り合う。湯川と石神はお互い芯の部分は話さず、外堀からお互いの距離を縮めていく。

湯川が事件の真相に近づき始めると、石神は自分が富樫を殺したと自供する。しかし、湯川はさらに石神の芯の部分に迫る。石神は人を殺すリスクは犯さない。

しかし、今の石神は昔の石神とは違っていた。大切な人ができていた。その人が靖子だった。靖子さえ、自供しなければすべて石神が罪を負える。石神の願いは靖子の幸せだった。自分は一度死のうとしたが靖子に助けられた。

石神は死のうとした自分を助けてくれた靖子の幸せだけを願っていた。それが石神の幸せだった。連行途中も石神は靖子の幸せを願って、静かに微笑んでいた。

石神が取り調べを負えて、幸せの微笑みを浮かべながら警察署の廊下を連行されていると、靖子が現れて、自分の罪の重さに耐えきれず、「私が殺した」と自供してしまう。

すると石神はその場で大泣きして、廊下で崩れ落ちる。

富樫だと思われた遺体は石神が殺したホームレスだった。石神は富樫の遺体を海に捨て、ホームレスの遺体を富樫の遺体だと見せかけることで、靖子のアリバイを作っていた。

石神がホームレスを殺したのは富樫が殺された翌日なので、靖子に嘘をつかせることなくアリバイを用意できていた。湯川は何とも言えない表情で石神と最初に出会った大学のベンチに座り、物語は終わる。

感想

天才vs天才のお互いを知り尽くしての駆け引き。石神が警察より湯川を警戒してる。ってのがこの手の物語。警察は役に立たんな~。警察では石神に勝てなかったが、石神を最後に打ち崩したのは人の情。

湯川は分かっていたけど、わざわざ親友が不利になることはしない。湯川の好感度アップ!

靖子が黙っていれば、すべて石神の考えた通りになったのだが、石神の思惑は大きく外れたようだ。それまで物静かだった石神が泣き崩れたのが一番の見どころ。

堤真一さんの演技のすごさに圧倒されました。人は思い通りには動きませんね。

石神のトリックには全然気づきませんでした。私は石神の計算内で踊らされました。翌日に殺した別の人の遺体だったとは…。

天才vs凡人では凡人の完敗になるということが証明できた。

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登場人物

湯川学 – 福山雅治

湯川学(ゆかわ・まなぶ)は帝都大学物理学科准教授。草薙刑事とは腐れ縁で、怪奇的な事件が発生すると解明を頼まれる。考え方が理論的過ぎて変人と言われるが、意外と人のことを気に掛ける面も持つ。

石神とは大学の同期で湯川は石神を天才と認めている。

石神哲哉 – 堤真一

石神哲哉(いしがみ・てつや)は高校の数学教師をしている。独自で数学の研究をするほど、こよなく数字を愛しているが、人生に行き場を失い自殺しようとしていた時に、花岡靖子が隣に引っ越してきて、その笑顔に救われる。

石神は靖子を恩人であり、大切な人で、自分の幸せより康子の幸せを願う。

花岡靖子 – 松雪泰子

花岡靖子(はなおか・やすこ)は石神の隣の部屋に引っ越してきた元ホステスで、今は弁当屋で働く女性。娘と二人暮らしだが、別れた夫・富樫に付きまとわれている。

富樫が部屋に来た時に、娘に乱暴する富樫を殺してしまう。

あらすじ

発見された男性の死体は顔がつぶされ、指を焼かれていた。死因は絞殺。身元は富樫慎二(無職)であることが判明。貝塚北警察署の刑事・内海 薫(柴咲コウ)は捜査に乗り出す。富樫の別れた妻、花岡靖子(松雪泰子)のアリバイを確認していたある日、その隣人が湯川と同じ帝都大出身者であることを内海は知る。隣人の名は、石神哲哉(堤 真一)。高校で数学教師をしている。物理学者・湯川 学(福山雅治)にとって「僕の知る限り、本物の天才」と評する男だ。内海から事件の相談を受けた湯川は、天才的頭脳の持ち主ゆえに、かつて唯一理解し合うことが出来た“親友”が事件のウラにいるのではないかと推理する・・・。虚言、盲点、心理戦、ブラフ、様々なトリックが複雑に絡まった天才数学者が仕掛けた難問に「天才ガリレオ」が挑む!

出典:容疑者Xの献身 公式HP

主な出演者

主な出演者(敬称略)は福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、渡辺いっけい、品川祐、真矢みき、松雪泰子、堤真一です。

出演者の出演作品

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