西郷どん 終

ドラマの楽しさ教えます
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[the_ad id=”1418″][the_ad id=”1420″] NHK大河ドラマ「西郷どん」が終わった。西郷隆盛(鈴木亮平)、大久保利通(瑛太)が薩摩(鹿児島)から日本を変える。幕末から明治までを、描いたドラマ。私は歴史には弱く、幕末に活躍した人たちの名前を聞いたことある程度で、誰が何をしたのかはドラマから学ぶ。NHK大河ドラマは私にとってちょうどいい勉強である。今回もいろんな聞いたことがある言葉が出てきた。西郷隆盛、大久保利通、徳川慶喜(松田翔太)、薩長同盟、坂本龍馬(小栗旬)、勝海舟(遠藤憲一)、岩倉具視(笑福亭鶴瓶)、木戸孝允(玉山鉄二)、大政奉還、廃藩置県、戊辰戦争、西南戦争など、社会の時間に聞いたことがある名前がずらりと出てきた。

 なぜ、薩摩から日本を変えることになったのか、今回新たに覚えた島津斉彬(渡辺謙)が大元にいるようだ。確か、島津家は、数年前の大河ドラマ「黒田官兵衛」でも出てきた名前だ。ドラマを見るだけで、知っている歴史がつながるのは面白い。そして、日本を動かす男に寄り添う女性陣もなかなかのものである。隆盛の2人の妻、西郷糸(黒木華)と愛加那(二階堂ふみ)、大久保の妻、満寿(美村里江)と東京の愛人、ゆう(内田有紀)が苦悩に満ちた旦那を支える。

 内容は1828年~1877年まで生きた西郷隆盛の生涯。聞いてはいたが、西郷隆盛がこれほどまでに、人に信頼され、愛されていたとは、最終回では涙が止まらなかった。激動の幕末を日本のために行動し、多くの人との心のぶつかり合いが、西郷を育てていく。ただ、西郷にも信念があり、あくまでも、私情を優先せず、日本のために考え行動する。贅沢は必要なく、貧しい人をなくすために、尽力する姿が私の心を大きく打った。前半は幕末、後半は明治維新を描き、西郷は生きる武士の亡霊を引き連れて、命を落としてまで、武士の時代を終焉へと導く。終盤は親友の大久保とも意見が分かれ、西郷は大久保が中心となった新政府によって、西南戦争の末、命を絶たれた。

 西郷隆盛を演じる鈴木亮平の役者魂が見えた1年間だった。若き日の西郷から、40歳代後半の最後まで、行動、雰囲気、恰幅など、大きく変化させていた。民法のTVドラマでは何度か見たことがあったが、鈴木亮平がここまでの役者だったとは驚きだ、これからファンになってしまいそうだ。大久保利通は終盤完全に、悪者扱いとなり、西郷隆盛の死後、8ヶ月後に暗殺され、大久保の人生も終わりを迎えた。私も大久保の強引さには反対派だが、一国を動かすというのは、計り知れないことが多くあるのだろう。そして、西郷はわざと、1万人以上の士族(元武士)を連れて、反政府軍となることを承知で、大久保の元に向かったのかもしれない。それは、命をもって、武士に武士の時代が終わったことを示すためだったのかもしれない。涙が止まらない西郷隆盛の死で、最終回となった。

 大久保の死は、ドラマ的に悪人大久保の最後を見せたかったのかな。振り返れば、大久保利通は新政府を乗っ取り、考えが固執し、故郷を裏切り、愛人を持ち、友人をたくさん殺した悪人だったということになるな。

 愛された西郷隆盛と憎まれた大久保利通の見ごたえたっぷりのドラマだった。

 

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