前話の復習
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イギリス産馬へのこだわり -34話-
これまで話したように、イギリスには、はじめ優秀な馬はいませんでした。なので、国外から馬を手に入れました。
これまでに話をしたバイアリーターク、ダーレーアラビアン、ゴルドフィンアラビアンは極々一握りです。しかし、競馬において、人は優秀な馬の遺伝子に群がります。
ある馬が優秀な成績を残せばその子供、優秀な成績を残さなくても優秀な子供が生まれれば、その親馬の遺伝子は優れていると。そして気が付けば、三大始祖の血統が残っていたのです。
これは、牡馬に限らず、牝馬も同じです。18世紀前半は多くの東方系の牝馬も輸入され種付けました。当然、イギリス在来牝馬にも優秀な牡馬の種付けがされました。
牝馬は年に1頭しか子を産まないので、統計的には非常に難しく、意味をなさないのであまり行われていません。しかし、牝馬の血統も重要であることは念を押しておきます。
結果的にこの3頭が始祖となったのはイギリスの馬産家たちがイギリス産馬にこだわった証なのです。そして、次に行ったのが、イギリス産馬におけるイギリス産馬の改良でした。
その能力は競馬で図られました。マッチェム系、ヘロド系、エクリプス系と優秀な血統に群がりました。良くも悪くも、このような流れから、外来の馬を混入することはしなくなったのです。
ここで、イギリス独自の道を開き、進んでいくことになるのです。そして、それはサラブレッド誕生に向けてのスタートとなるのでした。
ジョッキークラブと規則 -35話-
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