ランニングを趣味にしたサラリーマン7話|2度目のフルマラソン、結果は・・・

ランニングを趣味にしたサラリーマン
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フルマラソン2度目のチャレンジ!今回は思惑通り行くのか?

大石マラソン

大石マラソン前半

壮太は前回の”みなも笠井川マラソン”から1年ぶりのフルマラソンとなり、前回に比べると気持ち的にはやや余裕があります。

今回はハーフ地点でどの程度スタミナが残っているのかで、後半のペースを考える予定だ。

スタートの号砲が鳴ると、前回と同じようにあっという間に早い人と距離が離れていきますが、その辺については全く気にしない。

自分のペースを守ることこれが重要だ。

キロ6分で走ると、4時間13分ちょっとで完走できる。いつものジョギングではキロ5分10秒ほどで走っていたので、キロ6分なら最後までいけるはずだ。

そして、この計算だとハーフは2時間6分ぐらいで通過すればいいかと壮太は考えます。

このコースは公園内のコースなので平坦です。1週目の折返し地点で折り返して、再びスタート地点に戻ってきます。

これを8回繰り返します。数え間違いしないようにゼッケンに紙が付いていてコース途中にあるゴール地点の箱に通過するたびに紙をちぎって入れます。

紙がなくなったら最終周で、次に通過するときがゴールとなります。

1週目は元気に走る。公園の景色を見ながら、気楽に走ります。

2週目も元気に走る。ややペースが上がって、ほとんど、抜かれることなく、抜くほうが多いです。

3週目も元気に走りますが、抜く人が減っていきます。トップの人に周回遅れで抜かれます。

ということは、トップの人とは5km差ということになります。

4週目になると少し疲れが出ますが、まだまだ元気です。人の配列は固定的になりますが、早い人は周回遅れの壮太を抜ていき、その数が徐々に増えていきます。

ハーフ地点になると、壮太は予定していた2時間6分ぐらいのタイムで通過して順調です。

スタミナにも余裕あり、このペースで行ければ・・と心のなかでは余裕で構えます。

5週目になると、壮太は早い人には周回遅れで抜かれて、遅い人を周回差で抜いていきます。

早い人と遅い人が入り乱れて、コースをゆずるのが難しくなってきます。それでも壮太は元気に走り続けます・・・。

しかし、突然、壮太の電池が切れます。電池切れは突然に!4週目と5週目では全然ペースが違います。キロ6分を維持していたのが、キロ6分30秒に落ちるのはあっという間でした。

大石マラソン後半の悲劇

さっきまで、壮太が抜いていた人が壮太を抜き始めます。壮太は明らかに自分のペースが落ちていることがわかります。

なんだこれは!

確かに、前回のみなも笠井川マラソンのときよりも順調に走った距離は伸びましたが、6週目に入る25km過ぎからはガクンっとペースが落ちます。

これでは、最後まで走れないと思いましたが、歩きたくない気持ちが壮太の走りを支えます。

それでも壮太のペースはどんどん落ちます。

7週目(30km過ぎ)になると、更にペースが落ちて、壮太は力尽きてとうとう歩きます。

少し歩いて長く走るを繰り返します。

まだ走っている距離のほうが長いですが、徐々に走る距離が短くなり、歩く距離が長くなります。

次の目標は止まらずに進み続けることになります。歩みを止めない事を心に決めて進み続けます。

7週目の折り返し地点を過ぎた頃には後続ランナーや早いランナーには周回差でどんどん抜かれていきます。

そして、残り10km地点。あと、10kmの中で何km走れるのか全く見当がつきません。

壮太は歩き続けながら、たまに走ります。壮太以外に歩いている人はいますが、走っている人もいます。壮太は走り続けている人をみて”すごいなー”と心のなかで呟きながら歩きます。

壮太はゆっくりでもいいから走り続けたかったなぁとペース配分の失敗を悔やみます。体は疲れていても頭の中は元気なのがマラソンのようです。

頭の中ではゴールタイムの逆算が始まり、体は歩いたり走ったり。歩く距離が長くなるので、頭の中ではその都度、再計算します。なるで、車のナビの目標到達時間みたいです。

またもや散歩状態!

ついに、8週目に入ります。

壮太は殆ど歩いています。こうなってくると一番怖いのがリタイアです。無理して走って、足が攣ったりしたら歩くこともできなくなります。

最低でも歩くことができなければ完走はできません。徐々に、無理することを回避していて、気がつけば、単なる散歩状態になります。こうなれば気持ちは完全に逃げの姿勢となります。

逃げ切れるのか?頭の中では、ココから全て歩いても制限時間内にはゴールできることが算出されています。

最も優先すべきなのはゴールすることです。こうなるとタイムはどうでもいいんです。

壮太はひたすら歩きます。8週目はほとんど歩きました。もうマラソンではない。

そして、9週目に入ると残り2km弱。走って壮太を抜いていく人もいますが、壮太は自分のペースで歩き、たまに走ります。

情けなさが壮太の中でいっぱいになります。

何しに来たんだ・・・。

そして、残り500mぐらいになると、最後の力を振り絞って壮太は走り出します。ゴールが見えると・・・、力尽きてまた歩いていました。

壮太はゴール前50mぐらいは走ったかな。

完走タイムは5時間11分と前回よりは14分ほど短縮できましたが、今回も完走とは言えず、壮太の中では”完歩”扱いとなります。

現状打破をするにはどうすればいいのか・・・

仕事とマラソン完走の両立を模索

人生2度目のフルマラソンも失敗に終わったことは壮太にとってかなりショックでした。おかしい・・・。どうやったら、走りきれるのだろうか?

たしかに練習量は普通の人より少ない。

週に2回10kmを走るだけではフルマラソンを走りることは無理なのか?3月のCBA竹山マラソンに向けて、どういう練習をすればいいのか・・・。

仕事の都合上、週に3回走ることはちょっと無理だし、ストイックに練習するのもちょっと嫌だし・・・、と壮太は仕事と自分のジョギングスタイルの両立を模索します。

ジョギングを再開したものの・・・

そうしている間に年末となり、壮太はジョギングを再開します。大石マラソンを終えて2週間後、まずは体の状態の確認です。

久しぶりのジョギングということもあって体の動きはいいとは言えませんが、まずまずの状態です。壮太は週に2回10kmを走るペースでジョギングを続けます。

仕事とマラソン完走の両立についてはまだ、模索中です。さて、どうしたものか・・・。

ランニングを趣味にしたサラリーマン8話|マラソンに向けた練習メニュー見直し
2度目のフルマラソンもいま一つな結果に終わってしまった壮太。このままで、フルマラソンを走り切ることができるのかと、疑問に思う壮太は現状打破を狙います。

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