初のフルマラソンに挑戦した壮太でしたが、走りきったという自覚はなく、ちょっとがっかりな結果に堂々と、フルマラソン完走!と知り合いや会社の人達には言えません。
フルマラソン経験者となったけれども・・・
マラソンで鍛えた仕事力
かなりの距離を歩いて、フルマラソンを完走した壮太は、この完走は”完歩”だ、いつか完走するぞ!と心に誓います。
しかし、再び仕事が忙しくなり、ジョギングする時間もあまり取れなくなり、春になります。
たまに、走っていましたが、あれから自分の走力が上がったようには思いません。
仕事と趣味の両立は難しい。
とは言うものの、フルマラソンにチャレンジしたことが仕事へも大きく影響を与えたことは間違いありません。
フルマラソンの苦しさに比べれば、仕事でのトラブルや大変さなど小さく感じます。
仕事も少し無理をしながらでも自分のペースで一歩ずつ進んでいくしかないのです。
マラソンを人生に例えることを聞いたことがありますが、本当にその通り。
苦しいとき、何をするのか。どうするのか。どう進んでいくのか。
壮太はマラソンから苦しさだけではなく、生き方を学んだと感じています。
そして、新しい世界を少しだけですが覗くことができた壮太。
でも、自慢できるほどのタイムで完走したわけではないので、会社のたちにこの話はしたことはありません。
今は、自分で噛みしめるだけです。
次の目標は2レース
春になると、壮太の仕事も落ち着き再びジョギングを週に2回、定期的に行います。
さて、次の目標はどうするか・・・。
ハーフマラソンでもいいし、フルマラソンでもいい・・・・。
と悩んで、インターネットで調べると、家から車で1時間ほど行った近くの市で12月に大石マラソン(フルマラソン)があることを知ります。
次の大会はココに決定!
そして、さらにもう1レース、CBA放送局も主催に参加している有名なマラソン大会であるCBA竹山マラソン(フルマラソン)に登録です。
このマラソンは年が明けて3月に開催です。
壮太は大石マラソンをステップレースにCBA竹山マラソンがメインとしました。一人前の考えとは程遠い実力にちょっと照れてしまう壮太。
とうとう、1年に2レースの出場を予定します。
壮太はもう、ランナー気取り?と自問自答しながら夏を迎えます。
目標に向けて
夏を目標と自分ルールで乗り切る
夏になると暑くて走るのが億劫(おっくう)になるのですが、12月の大石マラソンに向けて、ジョギングをサボるわけには行かない。
こういうとき、目標があると心の油断を断ち切りやすいです。
そしてもう一つ、壮太はルールを決めます。
走るかどうか悩んだ時は”走る!”と、決めました。
今日は疲れているから、小雨が降っているから、暑いから・・・とか、いろんな雑念が入って走ることを躊躇(ちゅうちょ)するときがあります。
中止と決断した時は仕方ないのですが、迷っている時は実行すること!
この決心は大きかかったです。
大石マラソン、CBA竹山マラソンという目標と、”悩んだら走る”という自分ルールを柱に夏を乗り切ります。
梅雨時は湿度が高いので走りにくく、夏場は暑くて走りにくい。
タイムより、週に2回10kmを走り続けることを優先しました
ダイエット目的で始めたジョギングですが、このときの体重は75kgになってました。
1年前、80kg近くになっていた体も少しスリムになってます。
一年の中で一番きついのは梅雨時期のジョギングです。汗が滝のように流れてきます。気温の急上昇も重なり一番きつい時期です。
ジョギングの注意点
梅雨を乗り越え、夏になると、気温が上がりますが体が慣れてきていて、湿度が下がるので、少し走りやすくなります。
でも、夏の昼間のジョギングは避けます。やっぱり暑いです。日焼けもするので、走るのは朝夕です。
夏が過ぎ秋になり、徐々に大石マラソンの日が近づいてきます。壮太のモチベーションも徐々に上がってきます。
この前の”みなも笠井川マラソン”より走るスピードも上がっていたし、今度こそは歩くことなく、最後まで走り切る”完走”を目指します。
秋になると気温が下がり、走りやすくなりますが、こういう時にこそ、故障に注意です。
調子がいいと勘違いしてペースを上げると、足首、膝、ふくらはぎ、太もも、色んな所に無理が来て何処かを痛めます。
壮太もこれまで何度も色んな部位を痛めたことがります。ペースはその日の感触と、計画的に上げるのがいい。
大会前の故障が一番厄介です。
そんなことにも注意をしながら12月になり、とうとう大石マラソン当日となります。
大石マラソン大会当日
この大会のコースは外周約2.5kmの公園があり、スタートして公園外周を走るとスタート地点に戻ります。
しかし、スタート地点に戻る直前に2.5km地点があって、そこを折り返して再び来た道を走ってスタート地点に戻ると、5km走ったことになります。
これを、8回繰り返して、9回目に残り2.195km走ったところがゴールとなります。
なので、走るのが早い人が遅い人をよく追い抜きます。場合によっては3,4回同じ人に追い抜かれます。
参加者は男子200人、女子100人ぐらいです。
壮太は2度目のフルマラソンはどんなドラマが待っているのか楽しみと、不安で心を一杯にしてスタートの号砲を待ちます。
壮太の作戦は、まずハーフ地点で自分の状態がどうなっているかでその後のペースを決めることにします。まだまだ自分の実力を理解していない域です。
そして、スタート地点に立ちます。
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