私が作ったガンプラで昔話の浦島太郎を作ってみました。前回の一寸法師に比べて登場する機体も増えました。
さあ、はじまり、はじまり~~。
本編
子供にいじめられるカメ
むかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎という若者がいました。 太郎が海辺を通りかかると、子どもたち(ザクⅡ、ジオング)がカメ(ガンキャノン)をいじめていました。
子供を助けた太郎
太郎(ガンダム)は子供達からカメを助けたやりました。そして、カメを海へ逃がしてあげました。
太郎とカメの再会
さて、それから数日たったある日の事、太郎が海辺でドッキングの練習をしていると 「・・・太郎さん、・・・太郎さん」 と、誰かが呼ぶ声がします。 「おや? 誰が呼んでいるのだろう?」 「わたしですよ」 すると、ひょっこりとあの時のカメが大きくなって現れました。
「このあいだは助けていただいて、ありがとうございました」 「竜宮城へまいりましょう」とカメは太郎を竜宮城へ連れて行きました。
竜宮城へ
やがて立派なご殿へ着きました。 「着きましたよ。このご殿が竜宮です。さあ、こちらへ」 カメに案内されるまま進んでいくと、この竜宮の主人の美しい乙姫さまが、魚たちと護衛(ギャンとゴールドスモー)とともに太郎を出迎えてくれました。 「ようこそ、浦島太郎さん。わたしは、この竜宮の主人の乙姫です。このあいだはカメを助けてくださって、ありがとうございます。お礼に、竜宮をご案内します。
鯛やヒラメの歓迎
「どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」 太郎は、竜宮の広間ヘ案内されました。 太郎が用意された席に座ると、魚たちが次から次へと素晴らしいごちそうを運んできます。
ふんわりと気持ちのよい音楽が流れて、タイやヒラメたちの、それは見事な踊りが続きます。 そして、 「もう一日、いてください。もう一日、いてください」 と、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに、三年の月日がたってしまいました。
乙姫との別れ
ある時、太郎は、乙姫さまに言いました。 「乙姫さま、今までありがとうございます。ですが、もうそろそろ家へ帰らせていただきます」すると乙姫さまは、さびしそうに言いました。 「・・・そうですか。それはおなごりおしいです。では、おみやげに玉手箱を差し上げましょう」「この中には、太郎さんが竜宮で過ごされた『時』が入っております。これを開けずに持っている限り、太郎さんは年を取りません。ですが一度開けてしまうと、今までの『時』が戻ってしまいますので、決して開けてはなりませんよ」 「はい、わかりました。ありがとうございます」
乙姫さまと別れた太郎は、またカメに送られて地上へ帰りました。
ここはどこ?
地上にもどった太郎は、まわりを見回してびっくり。何だか様子が違います。浦島さんの家はどこにも見あたりません。 「わたしの家は、どうなったのだろう?」
太郎が一人の老人に尋ねてみると、老人は少し首をかしげて言いました。 「浦島? ・・・ああ、確か浦島という人なら七百年ほど前に海へ出たきりで、帰らないそうですよ」 老人の話しを聞いて、太郎はびっくり。 がっくりと肩を落とした太郎は、ふと、持っていた玉手箱を見つめました。 「もしかしてこれを開けると、自分が暮らしていた時に戻るのでは」 そう思った太郎は、玉手箱を開けてしまいました。 モクモクモク・・・。 すると中から、まっ白のけむりが出てきました。 「おおっ、これは」 けむりの中に、竜宮や美しい乙姫さまの姿がうつりました。そして楽しかった竜宮での三年が、次から次へとうつし出されます。 「ああ、わたしは、竜宮へ戻ってきたんだ」 太郎は、喜びました。
おじいさんに
でも玉手箱から出てきたけむりは次第に薄れていき、その場に残ったのは髪の毛もひげもまっ白の、よぼよぼのおじいさん(ZZガンダム)になった太郎だったのでした。
おしまい
【エンディング】
浦島太郎:ガンダムRX-78-2
浦島太郎(おじいさん):ZZガンダム
演出:拾った正義と平和
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