【刑事ゼロ】を手短にご紹介 | 海に落ちたドラマノート

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おすすめ度：75点（まあまあ）

　刑事ゼロは2019年冬、テレ朝系、毎週木曜夜8時に放送されました。主演は沢村一樹さんです。凄腕刑事の記憶が失われましたが、事件は結構解決します。

他の主な出演者（敬称略）は、寺島進、横山だいすけ、渡辺いっけい、瀧本美織、瀬川葉菜（猫背椿）、武田鉄矢、財前直見です。

内容
登場人物
1. 時矢歴彦 – 沢村一樹
2. 佐相智佳 – 瀧本美織
相関図
ドラマを見終えて
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内容

武田鉄矢のナレーションで、「20年間の刑事の知識と経験をすべて失うということは、刑事としての死を意味する悲劇だ。」と始まります。

ビルから落ちた事で刑事としての記憶だけを失くした時矢刑事（沢村一樹）がコンビを組む佐相刑事（瀧本美織）と難事件を解決しながら物語は進みます。時矢刑事が記憶喪失になっていることは秘密です。

時矢刑事の記憶喪失を知っているのはるのは、佐相智佳刑事と時矢刑事の叔父で町医者の生田目守雄（武田鉄矢）だけです。2人が時矢刑事の記憶が戻るまで、彼をフォローします。ただし、元妻の奥畑記子（財前直見）は物語の途中から時矢刑事の記憶が無くなっていることを知ります。

京都府警捜査一課13係には時矢＆佐相コンビと、時矢刑事をライバル視する福知刑事（寺島進）とその相棒の内海刑事（横山だいすけ）の福知&内海コンビがいます。この2つのコンビが競い合い、時には協力して事件の謎を解いていきます。

事件解決の直前には時矢刑事の頭に「ピー」音が鳴り、謎を解決する思考回路が動き出します。これが記憶を失った時矢刑事の切り札です。

佐相刑事は、記憶をなくす前の時矢刑事をビフォアー時矢刑事。記憶を失くした時矢刑事をアフター時矢刑事と呼ぶます。ビフォアー時矢は切れ者で、取り調べもきつく、1人でぐいぐい事件を解決するタイプですが、アフター時矢刑事は基本的にはおとぼけタイプとなっています。

しかし、アフター時矢刑事は直感や考え方だけはビフォアー時矢刑事に勝っています。人格も優しくなっています。

物語の途中で、時矢刑事が記憶を失くした原因となった事件が解決します。事件は「タロットカード」を模したタロット連続殺人事件でした。犯人は看守の草葉（今野浩喜）でした。草場は殺人被害者を利用して、釈放される殺人犯を法に代わって裁こうとします。草葉の考えに共感する人もおり、草葉に協力する人もいました。

ビフォアー時矢刑事は共犯者の一人である能見（高橋光臣）を追いつめましたが、その時、能美はこの殺人は「刑事の罪が生み出したもの」と時矢刑事に告げました。そして、ビルからの落下とともに時矢刑事の刑事としての心が閉ざされました。

刑事を絶対的存在だと考えていた時矢刑事にとって大きな心の傷になりました。これが、時矢刑事が記憶を失くした本当の理由。刑事の心を閉ざしたと考えてもいいでしょう。

では、記憶を失くした原因が分かったので、時矢刑事の記憶が戻ったか？というと、実は戻りませんでした。そして、そのままドラマは終わります。

何とも、滑稽なアフター時矢刑事となってしまいました。でも時矢刑事の脳や心はビフォアーより、アフターを選んだのだろうと和やかに食事に行く一同でした。

登場人物

時矢歴彦 – 沢村一樹

時矢歴彦（ときや・れきひこ）は記憶をなくした京都府警本部刑事部捜査一課13係の刑事です。記憶をなくしたことは一部の人しか知りません。記憶を失う前は京都府警に時矢刑事ありと言われるほどの刑事でした。しかし、記憶をなくしてからは優しい時や刑事となりました。記憶をなくしたきっかけは犯人を追い詰めた時にビルから転落し水槽に落ちたのが原因ですが、深層心理の中には別の原因がある様子です。元妻は弁護士の奥畑記子（財前直美）で、歴彦の記憶が無くなっていることには途中から気が付きます。