雨の中、合羽を着て走ったみえ松阪マラソン2025。名物エイドの誘惑に負けつつも、松阪牛の串焼きで締めくくった“食べて走る”フルマラソン体験記です。
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コース


15km~35kmに急な上り下りが多く、終盤のスタミナ消耗に注意。
レース前
朝起きた瞬間から、外はしとしと雨。強くはないけれど、冷たい空気が肌に刺さるようで、迷わず合羽を着込んで会場へ向かった。
スタート会場のクラギ文化ホール横にあるショッピングモールは、ランナーたちの雨宿りスポットになっていた。荷物預けまで少し時間があったので、私もその一角に腰を下ろす。
早めに整列しても雨の中で待つだけ。できるだけ体力を温存したくて、ギリギリまで屋根の下で過ごすことにした。
隣に座った地元のおじさんランナーが「安全ピン忘れた…」とつぶやいたので、持っていた予備を渡すと、自然と会話が弾む。そこへ、なすびの着ぐるみのランナーまで登場して、一期一会の雑談タイムに。こういう出会いがあるのも大会の楽しさだ。
やがて時間が近づき、荷物を預けに移動。スタート地点を挟んで預け場所と整列場所が離れているので、雨の中を小走りで往復することに。整列後は、ただただ雨に打たれながら号砲を待った。

名物エイドに心を奪われる

この大会といえば、なんといってもエイドの豪華さ。松阪牛サイコロステーキを筆頭に、焼き鳥、ジュース、フルーツ、ちゃちゃも汁、お菓子、スイーツ…「走りに来たのか、食べに来たのか?」と自問したくなるほど。
雨も降っているし、今日は自己ベストより“完食”を目指すのも悪くない。
レース
レーススタート、そして前半の誘惑
8:50頃から大会の挨拶が始まり、9:00に号砲。しかし後方ブロックの私は、スタートゲートをくぐるまで約7分。ゲート付近で「あれ、瀬古さん?」と思いながら、いよいよレースが始まった。

15kmまではキロ6分をキープして順調だったものの、合羽を着て走ると体力の消耗が早い。疲れが溜まり始めた頃、悪魔の誘惑が目の前に現れる。
ベルファームのスペシャルエイドだ。松阪鶏焼き肉、おにぎり、パン、腸活ビネガー、フルーツ…。並んでは食べ、並んでは食べ。ここで完全に“タイムより完食”へと気持ちが切り替わった。
再スタート後もアップダウンに体力を削られ、ペースは落ち気味。それでも気持ちを切らさず走り続け、ハーフ地点は2時間11分。遅れ気味だけど想定内。
後半は“食べる”と“歩く”の攻防戦
24km地点では、再び松阪牛サイコロステーキが登場。迷わず並んで完食。もはや走る気力より食べる気力のほうが勝っている。
29kmでついにスタミナ切れ。こんなに早く歩くとは想定外で、「練習不足?」「合羽のせい?」と自問自答しながら前へ。
30kmではちゃちゃも汁が登場し、冷えた体に温かさが染み渡る。31km付近のトンネルイルミネーションは幻想的で、子どもたちの応援動画に励まされた。
しかしトンネルを抜けると再び雨脚が強まり、合羽を着直す。33kmのエイドではトイレにも寄り、ここからは歩きとランを繰り返す展開に。
エイドは全部で8カ所。多い…多すぎる。誘惑に勝てるわけもなく、自己ベストは完全に諦めた。


最後の上り坂、そしてゴールへ
ラストは上り坂。いつものように叫びながら気持ちを振り絞り、ついにゴール。タイムは4時間50分。
雨の中でのレースは大変だったけれど、豪華エイドと一期一会の出会いがあって、忘れられない一日になった。


レースを終えて
雨の中のレースは体力も気力も削られたけれど、ゴール後に着替えてから味わった松阪牛の串焼きは、そのすべてを報ってくれるご褒美だった。配られた500円券までしっかり活用して、最後の最後まで“松阪”を堪能。
これまで数々の大会に参加してきたけれど、エイドの味と量の充実度は間違いなくトップクラス。だからこそ、自己ベストを狙うには誘惑が多すぎるコースだけれど、走る楽しさと食べる楽しさを同時に味わえる唯一無二の大会だと思う。
今回もおいしいエイドの数々に感謝。ごちそうさまでした。


















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