映画【ドライブ・マイ・カー】を手短にご紹介|絶頂の時に物語を綴る音!最後に寝た相手は夫じゃなかった?浮気相手から物語の続きを聞く?

おすすめ(80~89点)
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おすすめ度:88点(おすすめ)

 ドライブ・マイ・カーは2021年8月に公開された映画です。主演は西島秀俊さんです。数々のベストセラーを生み出してきた作家・村上春樹による、珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。

妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。孤独な二人が辿りつく場所──再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる、圧巻のラスト20分

内容と感想

内容

主人公の悠介(西島秀俊)と妻・音(霧島れいか)の間には娘がいたが、肺炎で亡くなっていた。そことがきっかけで、悠介と音の幸せな暮らしは終わり、夫婦を続けながらも距離を置いていた。

そんな、音が女優として復活し、脚本を書き始めたのだが、物語は悠介とのセックスの際のオーガズムを感じたときに作られていた。しかし、その行為はほかの男とも行われ、その中の一人が高槻(岡田将生)だった。

脚本家となった音は作品を作る間だけの関係を出演者と持っていた。音がほかの男と寝ていることは悠介も知っていたが、彼女の心の傷を知っている悠介は見て見ぬふりをしていた。悠介にとって一番重要なことは音を失わないこと。

ある日、音はくも膜下出血で倒れ、突然この世を去る。悠介は自分の車を運転して音とセリフ合わせをするのが至福の時だったのだが、それもできなくなった。

そして、時がながれ、悠介が広島での広島国際演劇祭の舞台演出の仕事の依頼を受ける。悠介は車の運転をするために広島芸術文化劇場から1時間ほどかかるところに宿をとってもらうが、運転手付きだった。

悠介は運転手・渡利(三浦透子)に運転してもらうことを嫌がったが、結局は依頼主側のルールで渡利に運転手をしてもらうことになる。

また、出演者のオーディションをすると高槻が現れる。悠介は主演のワーニャ役を高槻に任せるが、高槻は自分をコントロールするのが少し苦手なところがあった。

ある日、高槻は悠介を飲みに誘うが、その時に勝手に自分たちの写真を撮っていた他の客に文句を言う。悠介は高槻の衝動について注意するが、高槻は別の日に悠介と飲みに行ったときに他の客に写真を撮られて、悠介がいないうちにその男に暴行をしてしまう。

そんなことを知らずに、悠介は渡利の運転で高槻を送る。車の中で悠介が知らない音の物語「少女が初恋の男子の家に忍び込む」話の続きを知る。

悠介は高槻と音の関係を知っていたことを明かすが、悠介の音への気持ちを伝えると、高槻もすべて素直に話してくれた。

しかし、舞台のけいこの最中に、警察が来て高槻が暴行した相手が亡くなってしまい、高槻は傷害致死の罪で逮捕され、舞台をどうすべきか悠介は考える事になる。

悠介は渡利の母との話を聞いて、渡利と一緒に渡利が育った北海道へと車で行く。渡利は水商売の母からは厳しく、時には暴力を受けながら育ったが、母の中にいるもう一人の人とは友達関係を作っていた。

しかし、地滑りで家が倒壊した時に母を助けることはせず、渡利は自分が母を殺したと悠介に伝えると、悠介も音の夫として、音と向き合っておらず、音を殺したのは自分だと話す。

2人は北海道の雪が積もる山の中でお互いの心を癒す。

広島に戻った悠介は高槻の代わりにワーニャ役を務めて苦しみながらも舞台を開く。悠介にとってワーニャのセリフは音の声が入ったカセットテープで完全に覚えたもので、自分が勤めるつもりはなかったのだった。

少女が初恋の男子の家に忍び込む 話

音の物語である「少女が初恋の男子の家に忍び込む」話について初めに話しておきましょう。

ヤマガという男子に初恋をした少女がヤマガの家に忍び込んで自分が家に入った証拠を一つ残す。その代わりにヤマガのものをもらう。

その中で少女のルールとしてヤマガのベッドでは自慰行為はしない。それでも少女の行動はエスカレートして履いていた下着を置いていく。そして、とうとう我慢できなくなって自慰行為をしようとしたときに誰かが帰ってくる。

階段を上ってくる足音…。悠介はここまでは知っていたが、この後、物語がどうなったのかはわからない。

しかし、高槻は知っていた。高槻は音と最後に寝た人だとわかるが、今となってはその辺は大きな問題ではない。

さて、階段を上ってくる人は誰か?ということになるが、その答えは空き巣。少女は空き巣に強姦されようとしますが、ペンで男を刺し殺して、遺体をそのままにしてヤマガの家を出てしまう。

少女は翌日学校でこれまでの事をヤマガに説明しようとしますが、ヤマガはいつもと変わらない様子。少女はヤマガの部屋には遺体があったはずなのにと考え、ヤマガの家に行くと玄関先に防犯カメラが設置されていただけだった。

少女は不思議に思うが、自分の行動によって防犯カメラが付いたのだと自分の存在を確認できた。

感想

登場人物のちょっと変わった個性に驚きます。

・妻の音はオーガズムを感じたときに物語を作る。

・高槻は衝動を抑えられなく、傷害致死で逮捕される。

・渡利は中学生の時から車の運転をしていた。ごみ処理場のごみを舞うところが故郷の北海道の雪に見える。

・悠介の舞台ではいろんな言葉が飛び交う中、手話もある。

派手な個性じゃないのですが、いろんな人が登場した印象が残る。主人公の悠介が理屈っぽいけど、周り駆動けど、一番普通に見えるかな。

作品は映画祭向けだと感じる内容。派手じゃないけど、意味がはっきりしないけど何かを訴えているような感じがする。

たまには村上春樹ワールドもいいかな。って思えました。

登場人物

家福悠介 – 西島秀俊

家福悠介(かふく・ゆうすけ)は舞台の演出家。車を運転しながら助手席に座る妻の音とセリフを言い合う。自分の車を運転することに強いこだわりを持つ。無駄に?細かいシチュエーションのセリフ作りが特徴だが、これが悠介のこだわり。

家福音 – 霧島れいか

家福音(かふく・おと)は悠介の妻で元女優で今は脚本家。悠介とベッドの上で結ばれるたびに物語をつづる。悠介以外の男とも自宅で寝ていた。すべては娘の死を乗り越えるため?

悠介以外の男と寝ているときも物語をつづっていた…。

渡利みさき:三浦透子

渡利みさき(わたり・みさき)は悠介の広島での仕事で専属運転手となる。はじめは悠介に頑なに断られたが、テスト運転をした結果、合格となった。

北海道で育ち、中学生の時から水商売の母親を送るために車の運転していたとか…。一日寝ずに運転しても問題ないとか。

高槻耕史:岡田将生

高槻耕史(たかつき・こうじ)は音の脚本に陶酔して、音と寝てしまう。悠介に気づかれていないと思っているが、悠介は知っている。

悠介の舞台のオーディションを受けて主役のワーニャ役に決定するが、この配役に完全には納得していない。自分の気持ちをコントロールするのが苦手なことが思わぬことを起こす。

内容

舞台俳優であり演出家の家福かふくは、愛する妻のおとと満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。
喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
人を愛する痛みと尊さ、信じることの難しさと強さ、生きることの苦しさと美しさ。最愛の妻を失った男が葛藤の果てに辿りつく先とは――。登場人物が再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる圧巻のラスト20分。誰しもの人生に寄り添う、新たなる傑作が誕生した。返しに来ると、スマホの中には沢山の誠の写真が保存されていた。 麻美が1人でプラネタリウムにいると、誠が現れて麻美にプロポーズします。

出典:ドライブマイカー 公式HP

主な出演者

主な出演者(敬称略)は西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン(zh:袁子芸)、安部聡子です。

 

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