【神の舌を持つ男】を手短にご紹介|絶対舌感、2サスマニア、宮沢賢治の末裔の3人組が芸者ミヤビを探すボケまくり旅ミステリー!宿泊費は三助?

おすすめ(80~89点)
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おすすめ度:85点(おすすめ)

 神の舌を持つ男は2016年夏、TBS系、毎週金曜夜10時に放送。主演は向井理さんです。ドラマの舞台は全国の秘湯と呼ばれる温泉地。

ひょんなことから知り合った3人が、一台のボロ車に乗り温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて旅するコミカルミステリーだ。

感想

第1話

謎の3人組登場!怪しすぎて、笑うしかない。主人公の朝永蘭丸(向井理)は舐めるとその成分がわかる絶対舌感の持ち主。こんなこと本当にあるのかな?と調べてみたけど、言葉は存在はするようですが正しい言葉かどうかは分からない。

例えあっても、詳細な味がわかるぐらいで、蘭丸のように成分までは分からない。蘭丸の舌は分析機器のガスクロマトグラフィー。めっちゃ化学。化学系の人が見たら大興奮することは間違いない。蘭丸はすごい分析能力をもっていますが、さすがに証明書の発行までは無理。

そして、怪しい骨董品屋であり、2時間サスペンスマニアの甕棺墓光(かめかんぼ・ひかる、木村文乃)。なんて読むの?と読み仮名がないと読めない苗字。でも、パソコンで検索すると出てくるので普通にある苗字なのかもしれない。

宮沢寛治(佐藤二朗)も胡散(きな)臭い。光や蘭丸、ゲストのボケに対する突っ込み役。はっきりしたことは不明だが宮沢賢治の末裔ということあって、宮沢賢治の小説の一部を暗唱していた。

でも、本当に宮沢賢治の末裔かどうかは不明。単なる宮沢賢治マニアかも。

この3人がどうやって知り合ったのかは、今のところ不明。ただ、ボロ車で蘭丸が一目ぼれした温泉芸者の『ミヤビ』という女を探しているようだ。ミヤビは誰が演じているのかも謎。

栃木県の秘湯・湯西川温泉でボロ車がガソリン切れとなって宿に泊めてもらうが、寛治は「一泊したいが、金はない」と言い切る。「伝説の三助『大津の平助』をご存じでしょうか」と聞いて、温泉業界で有名な人で、聞かれた女将は「ええ」と答え、「最近死んだと聞いていますが…」と聞き返す。

すると、寛治は「朝永平助(火野正平)の孫であり、唯一の弟子の蘭丸が三助(垢すり、湯かけ、肩もみ)をするから泊めてほしい。」と交渉。

女将の思惑もあって宿泊することになる3人。その夜、殺人事件が起きる。事件はなんやかんやで解決しますが、その時に大活躍したのが蘭丸の絶対舌感。あらゆる化学成分を舌で味わって事件を解決する。

蘭丸が「僕をナメないで」というと、寛治は「なめてるのはお前だけど」と突っ込むのはこれから毎回出てきそうだ。そして蘭丸の決め台詞「事件の謎はこの舌が味わった」とつながっていく。

並行して、蘭丸の謎解きを彩るのが2時間サスペンス(2サス)マニアの光の遠く外れた頓珍漢(トンチンカン)な推理と、寛治の突っ込み。いやー、面白かったですね。これから”だるま芸者”(光が勝手に読んでいる。意味は客を相手に売春行為をする芸者)のミヤビを探して”とんちんかん”な3人の温泉巡りが始まる。

全話見終えて

内容に触れる前にこのドラマで話しておかなけれなばらないのが、2022年3月時点でTBSの金曜ドラマで、平均視聴率の最低記録(5.6%)をマークしていること!向井理、佐藤二朗、木村文乃という豪華メンバーなのになぜ?

このことを踏まえて、内容に迫ります。

1話もしくは2話構成で温泉宿に泊まった蘭丸たち3人が殺人事件に遭遇して、蘭丸の神の舌で事件を解決に導きます。そこへ、2サスマニアの光の超独自路線の頓珍漢な考えを披露して、寛治が突っ込みを入れ続ける。

ここ一番で寛治はすべてを見透かしたように宮沢賢治の小説の引用を披露するが、特に意味もなく誰も理解しない。

前半はミヤビは誰か?の謎も付きまとうが、ミヤビの本名が平良カマドメガ(たいら・かまどめが、広末涼子)だと判明。

このへんてこな名前に反応したのは視聴者だけで、寛治たちは今更、その程度の事に反応はしない。

ボケまくるのはレギュラー陣だけでなく、ゲストの方々やドラマの設定もボケまくる。後半に入り、2サスパターンが多くなる。いつしか、光の”2サスの掟(おきて)”がどんどん出てくる。

7,8話の『みんな大好きバスツアー殺人事件』では2サスあるあるがどんどん出てくる。例えば、「バスガイドは名探偵」、「10時マタギの殺人」など。光のテンションが上がりまくり。

寛治の突っ込みもいつしか、日常会話の相槌(あいづち)になっていた。

そして、迎えた最終回。

ようやく逃げるミヤビに追いついた蘭丸でしたが、ミヤビも天然系勘違い女であることが所々に出てくる。もう、このドラマはボケまくり。突っ込みはかろうじて寛治が引き受けていたが、時折、寛治もボケる。

最後の事件を解決して蘭丸がミヤビにキスすると、以前キスをしたときは何の成分も感じなかった蘭丸でしたがが、今はいろんなものを感じて嗚咽(おえつ)する。

以前ミヤビが蘭丸にキスした時は蘭丸の祖父・平助の葬儀。

ミヤビは葬儀の香典を盗んだのを蘭丸に見られたことで、それを誤魔化(ごまか)すためにとっさに蘭丸にキスした。そして、蘭丸にとって何の成分も感じなかったので、自分にはこの人しかいないと思い込んでいた。

しかし、からくりは、ミヤビは体が弱く、日常的に鼻や口の粘膜の菌を殺す薬を飲んでいた。平助の葬儀のときはその薬の効果によってミヤビとキスをしても何の成分も感じなかったということだ。

結局、ミヤビは蘭丸が探し求めていた女性ではなかく、蘭丸は光や寛治と別れて家に帰り、3人の旅は終了する。

最終回のエンディングでは主題歌を歌う坂本冬美さんが山間の道路で踊っていた。

ということで、面白かったのですが、なぜ、視聴率か過去最低だったのかは謎!逆に視聴率が低かったのなら、こんなに面白ドラマを見ていない人が多いということになる。

もったいない。

ただ、面白いだけじゃ、視聴率は取れないのかもしれない。このドラマは面白いだけです。蘭丸は能力者と変態の紙一重ともいえる。「よい子はマネしないでね」とテロップもよく入る。

蘭丸はズボンを脱いでふんどしにメモ書きしたり、ふんどし姿で旅館内を走ったり、温泉街で自転車に乗る。いつしか三助の最中に寛治も加わっている(女が目当て)。ドラマの視聴率低迷で暴走を始めたのか、どんどんいろんなことがエスカレートしていく。

問題点も多いかもしれませんが、そんな問題点も面白いと感じていただけたらこのドラマを100倍楽しめます。

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相関図

登場人物

朝永蘭丸 – 向井理

朝永蘭丸(ともなが・らんまる)は『神の舌=絶対舌感』を持つ男。京都大学薬学部の大学院生。

 

父・竜助が学術研究場としている滋賀県の伊吹山にこもって研究をしていた。

亡き祖父・平助は、滋賀県の大津温泉で「三助」(公衆浴場で垢すりや髪すきなどのサービスを行う男性)をしていた。閉鎖的な生活をする蘭丸を心配した祖父・平助によって、三助を仕込まれる。

父・竜助は京都大学薬学部の教授で滋賀県の伊吹山を学術研究場としている。そんな父のせいで幼少期から毒物を含む様々な野草や鉱物を口にし続けたため、絶対舌感を持つようになる。

キスをすると相手の口の中の色んなものが浮かんでしまうため恋愛できず、女性を生理的に拒否してしまう。しかし、祖父の葬儀でミヤビという芸者に出会い、運命の恋に落ちるが……。

甕棺墓光 – 木村文乃

甕棺墓光(かめかんぼ・ひかる)は流浪の古物骨董屋。店舗を持たない流浪の古物商。地方のボロ市で二束三文の古道具を手に入れ、由緒正しい骨董品として売りつける詐欺まがいの商売。

 

金を貯め、青山の骨董通りに店を構えるのが夢。2時間サスペンス(2サス)マニア。行く先々で起こる殺人事件では、2サスの素人探偵ぶりを発揮し、視聴者目線で推理をするが、もちろん、当たらない。

蘭丸に惚れているが、相手にされていない。しかし、全くめげない超ポジティブ女。

宮沢寛治 – 佐藤二朗

宮沢寛治(みやざわ・かんじ)は宮沢賢治の末裔?蘭丸と出会うまで、何をしていた人物かは謎。

 

世間知らずの蘭丸を「保護する」という「建前」のもと、マネージメントを勝手に買って出ている。

「事件を解決すれば『幻の女・ミヤビ』の行方が分かる」などと蘭丸を言い含め、共に旅をしている。

内容

第1話

舌にのせたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力“絶対舌感”を持つ男・朝永 蘭丸ともなが らんまる(向井 理)が、ひょんなことから知り合った流浪の古物骨董屋・甕棺墓 光かめかんぼ ひかる(木村文乃)、正体不明の宮沢 寛治みやざわ かんじ(佐藤二朗)と共に一台のボロ車に乗って謎の温泉芸者“ミヤビ”を探し、旅に出る。
三人が辿り着いたのは、栃木県奥日光にある秘湯「湯西川温泉」。平家の落人伝説が伝わる風情溢れる温泉地だ。
三人が宿に到着するとミヤビが男と立ち去っていくところに遭遇。慌てて後を追おうとするが、ガス欠のボロ車はうんともすんとも言わず立ち往生してしまう。落胆する蘭丸をよそに、寛治は宿の女将・美鈴(片平なぎさ)に三助として「垢すり」「湯かけ」「肩もみ」をするから一泊させてくれないか?、と無茶な申し入れをする。
蘭丸は“伝説の三助”といわれる「大津のヘースケ」・朝永 平助ともなが へいすけ(火野正平)の孫で、弟子だったのだ。
そこへ、近くの川で死体が発見されたと温泉組合長の石原(大河内浩)が駆け込んできて……。

出典:神の舌を持つ男 公式HP

第10話(最終回)

蘭丸(向井理)は、ミヤビ(広末涼子)が殺人の容疑で逮捕されたあとも変わらずミヤビを思い続けていた。必死にミヤビの無実を証明しようとするが、ミヤビが殺害を自白してしまう。

ある夜、蘭丸の父・竜助(宅麻伸)が京都からやって来た。蘭丸を「ただの凡人」とけなす竜助に、光(木村文乃)と寛治(佐藤二朗)は、蘭丸の“神の舌”の力を見せつけようとするが、蘭丸の口が何の成分も感じなくなってしまった。いったい、蘭丸に何が起こったのか!?

そんな蘭丸を見た竜助は、光と寛治の人格をも否定するが、蘭丸は「僕にとって2人が今後の人生に必要だというエビデンスを確立する」と宣言!寛治は、宮沢賢治の一説を用いて、蘭丸を応援する。

そんな中、ミヤビのアリバイの鍵を握る少年・駿(中澤準)の証言が嘘だったことが判明。さらに、寛治が被害者・高木(岩尾万太郎)のカツラの異変に気付く。
蘭丸は、遺留品のカツラを舐めようと試みるのだが……。
蘭丸のミヤビへの愛は成就するのか!?そしてこの事件の真相はいったい……!?

出典:神の舌を持つ男 公式HP

主な出演者

主な出演者(敬称略)は向井理、木村文乃、佐藤二朗、火野正平、宅麻伸、広末涼子です。

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