映画【アルキメデスの大戦】を手短にご紹介|戦艦大和沈没の真意!天才数学者が目指した戦艦とは?

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 アルキメデスの大戦は2019年4月に公開された映画で、主演は菅田将暉さんです。原作は漫画で技術戦略と人間模様をテーマにしています。数式で戦艦建造を止めようとしますが、最後は数式だけでは解き明かせない人間の心理を突きます。

内容

1945年第二次世界大戦で日本の象徴である戦艦大和が米軍の攻撃で沈没するところから始まります。

そして、時をさかのぼる事13年前・・・。

海軍では戦艦金剛の老朽化に伴う新型艦の製造の議論がなされていました。

山本五十六(舘ひろし)、永野修身(國村隼人)はこれからの戦争のスタイルが変わることを確信して平山忠道(田中泯)が設計した空母の造船を提案しますが、

嶋田繁太郎(橋爪巧)は大角岑夫(小林克也)大臣を抱き込んで、藤岡喜男(山崎一)が設計する従来路線の巨大戦艦案を提案します。

予算が限られる中で製造費用が注目されますが、空母の平山案が9300万円に対して、戦艦の藤岡案は8900万円が提示され、藤岡案が優勢となります。

続き

五十六たちは藤岡案の見積もりが低すぎる事に疑問を抱き、藤岡案の見積もりの正当性を疑いますが、2週間後の本会議に藤岡案の見積もりを調査する時間がなく、手をこまねいています。

そんな時、ある料亭で豪遊する100年に1人と言われる天才的な数学能力を持つ櫂直(かい・ただし、菅田将暉)と出会います。

櫂は財閥で造船業を営む尾崎留吉(矢島健一)の娘・鏡子(浜辺美波)の家庭教師をしていましたが、留吉と繁太郎の軍事の商談に同席した際に海軍をバカにする発言をして、留吉に尾崎家を追い出されていました。

そんな櫂は海軍服を着る五十六たちを相手にしませんでしたが、櫂が芸者との遊びで数学の知識を披露するところを見て、櫂の能力が五十六の目に留まります。

翌日、五十六は改めて櫂に会いに行き、日本を戦争に導かないために、藤岡案の造船の見積もりの正当性を調べてほしいと頼みます。軍事や造船について素人の櫂は断りますが、五十六の言葉に日本の将来を不安視して、海軍に入り藤岡案の造船の見積調査をするために櫂も見積書を作成することになります。

櫂は少佐として海軍に招かれ、五十六の運転手をしていた田中正二郎(柄本佑)が櫂の助手になります。田中は櫂の事を信用していませんでしたが、櫂の行動力と数学的能力の高さ、戦艦の図面を一夜で書き上げ、構造力学も一夜で習得していたことを目の当たりにすると、櫂への信頼は絶大なものになります。

しかし、櫂の事を知った嶋田は櫂の作業の妨害を企みます。

櫂は知り得る範囲での情報を元に藤岡案の戦艦図面を完成させますが、見積もりを作るには、材料代や工賃の情報が必要になります。しかし、櫂は軍規に阻まれ、その類の資料を手に入れる事ができません。

打つ手を失くした櫂は鏡子に会いに行き、櫂に協力してくれそうな大阪の造船会社・大里商船を紹介してもらいます。

櫂と田中は大阪に向かいますが、大里(笑福亭鶴瓶)は簡単には協力してくれません。すると、鏡子がわざわざ東京からやってきて大里を説得させると、大里が持つ膨大な資料がある部屋に櫂たちは案内されます。

早速資料を調べる櫂でしたが、電報が届き会議が前倒しになって明日の朝11時からとなります。

焦る櫂ですが、沢山資料を見た櫂は鉄の量と造船費用についての数式をつくります。

そして、田中や鏡子の協力を得て、櫂が作成した藤岡案の戦艦の鉄の量の計算を始めます。時間がなく、帰りの電車の中でも計算は続き、会議の部屋に着いてからも櫂と田中の計算は続きます。

そして、五十六たちも櫂たちの計算ができるまで議決の時間を引っ張ります。

そして、決議の時となり、櫂は計算を田中に任せ、自ら時間を稼ぐために鉄の量と造船費用の数式の説明を始めます。

すると、田中の計算が終わり、藤岡案の造船費用は1億7000万円と算出されます。

これで、勝負あったかと思われましたが、藤岡は見積額をごまかしたのは海外へ発信する造船費用を抑えるためだと説明します。

高い予算で船を作ると海外の国はさらにその上を作る。それをさせないために藤岡は情報操作したのだと説明すると、大角大臣は藤岡の考えを認め、藤岡案を採用することにします。

しかし、櫂が藤岡案の設計図にせん断強度に問題がある事を指摘すると、技術者の藤岡は自分の案を取り下げて、結局、空母の平山案が採用されます。

-数日後-

五十六は戦争で真珠湾を攻撃する計画を永野に話します。五十六は戦争は避けたいが戦争になった時に一部の望みをかけて勝てる手段を考えて空母を作ることを推していました。

一方、藤岡は櫂を自分の作業場に呼んで、戦争になった時に最後まであきらめない日本人に早く負けを認めさせるために、日本の象徴となる巨大戦艦をつくりたい。

日本人はその巨大戦艦が沈没するところを見ると絶望して敗北を認めるはずだと話します。

そして、藤岡は櫂に設計の欠陥部分をやり直すために強度計算の数式を教えてくれと頼み、藤岡は新造艦の名前を大和に決めていたと話します。

そして、日本は勝つ見込みがない戦争へと進んでいき、9年後、大和が完成します。

登場人物

櫂直 – 菅田将暉

櫂直(かい・ただし)は天才的な数学能力の持ち主ですが、ある事をきっかけに帝都大学を辞めます。その後、偶然出会った山本五十六の頼みを聞いて、少佐として海軍に入ります。巨大戦艦建造の予算の算定を任されます。

自分がやるべき道を邁進するタイプです。

田中正二郎 – 柄本佑

田中正二郎(たなか・しょうじろ)は少尉として櫂の世話係になります。始めは櫂を信用していませんでしたが、櫂の能力に魅了され櫂の助手的な存在となります。

行動する前から”できない”と言ってしまう癖があると櫂から注意されます。

尾崎鏡子 – 浜辺美波

尾崎鏡子(おざき・きょうこ)は尾崎財閥の令嬢で、櫂の家庭教師の生徒でした。櫂とは心が通じる中ですが一線は超えていません。櫂に大阪の大里商会を紹介して櫂を助けます。

櫂が認める数学的美人顔をしています。

 

山本五十六 – 舘ひろし

山本五十六(やまもと・いそろく)はこれからの戦争は空を制する者が勝つと考え空母造船を薦めます。櫂を海軍少佐に迎い入れます。戦争を回避したいと考えていますが、戦争が起きた時のことも考えています。

嶋田繁太郎 – 橋爪功

嶋田繁太郎(しまだ・しげたろう)は従来通りの戦艦建造を推しますが、設計者の藤岡とは本当の狙いはわかっていません。尾崎造船と癒着(ゆちゃく)しています。

映画を見終えて

櫂は本当に天才です。数学だけでなく、一夜で構造計算から設計図まで書いてしまうなんて考えられません。

鉄の量から製造費用を割り出すのはかなり強引ですがざっくりした計算ならいいでしょう。1万円までの精度まではちょっと無理があるような・・・。

計算にも驚きましたが、最後の展開にはもっと驚きました。みんなが戦争の事を考えて動いていたんですね。特に藤岡の日本人の精神を理解した考えは納得です。

実際はみんなが避けようとしていた戦争が起きるのがいまだに不思議です。戦争はみんながやりたくないのに起きてしまうものなのでしょうか

戦争については色んな映画で、色んなことを考えさせられます。

この映画もその1作品です。

主な出演者

主な出演者(敬称略)は菅田将暉、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼人、橋爪功、田中泯、舘ひろし、波岡一喜、小南晴夏、山崎一、飯田基祐、奥野瑛太、矢島健一、角替和枝、天野ひろゆき、石田法嗣です。

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コメント

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