おすすめ度:100点(推しドラマ)
17才の帝国は2022年春、NHK、毎週土曜夜10時に放送。主演は神尾楓珠さんです。舞台は202X年。日本は深い閉塞感に包まれ、世界からは斜陽国の烙印を押されている。
17才の少年・真木亜蘭は、仲間とともにAIを駆使し改革を進め、衰退しかけていた地方都市を、実験都市ウーアとして生まれ変わらせていく―。
感想
第1話
低迷する日本を立て直すためAIが治める実験都市・ウーアが始動。
政治AIソロンは3つの機能からなる。tri(トリ)は経済成長、hexa(ヘキサ)は生活文化、nona(ノナ)は持続可能性を重視して異なる提案をする。しかし、最終的な決定はウーアの閣僚が行う。
プロジェクトの期間は暫定3年間、閣僚メンバーはソロンが選んだ4人。厚生文化大臣・林完(22才、望月歩)、財務経済大臣・雑賀すぐり(22才、河合優実)、環境開発大臣・鷲田照(25才、染谷将太)、総理大臣・真木亜蘭(17才、神尾楓珠)。
新しい都市づくりに必要なのは変革と創造。このプロジェクトは平官房副長官(星野源)が進めてきた。
普通の高校生・佐川サチ(山田杏奈)は以前、未来創成塾のオンライン勉強会で亜蘭と会ったことがあり、亜蘭から突然、総理補佐官を任されることになる。
腐った日本を作った大人たちはあてにならない。
3ヶ月後、実験都市・ウーアのオープニングセレモニー。
ウーアの市議会で、前青波市長の保坂(田中泯)や商工会会頭・佐伯(岩松了)は若い亜蘭を歓迎しない。
サチ家族もスマートシティー・ウーアに引っ越してくる。
いきなり、平が手続きを終えたサチを迎えに来て、官邸に招かれたサチ。官邸の外観は100年前の古い建物。官邸に入ると亜蘭たち閣僚がいて、閣僚会議が始まる。
亜蘭が閣僚の執務を公開することを提案すると可決され、閣僚内で議論が始まる。
閣僚会議が公開されるが、早速、亜蘭は市議会の必要性を問う。市議会には2.7億円の費用が掛かっており、廃止すると、3年後に住民の幸福度は1.35ポイント上昇するとソロンは答えを出す。
住民の声はソロンが直接聞いて、集計、分析する。亜蘭は議員が要らないのではなく、住民全員が議員になると考えている。
早速、ソロンがリアルタイムで集計すると、78%の住民が廃止に賛成している。平は亜蘭たち閣僚の監視役として市議会が必要だと進言すると、ソロンは支持率30%を切ると、亜蘭たちを罷免する対案を挙げる。
亜蘭がソロンの提案に同意すると、平も納得するしかない。亜蘭は明日、市の職員の削減について議論すると予告して、議会は終了する。
配信動画を見ていた市役所職員は困惑する。
議会終了後、平は亜蘭に大きな改革案は事前に伝えておくように忠告するが、亜蘭は改革はもう始まっていると答える。
次の日、海上に大きな亜蘭の像が浮かび、亜蘭の総理就任演説が始まる。
亜蘭は間違っていることを間違っていると言えない大人になりたくない。欲望にまみれた大人になりたくない。自分と自分の周りしか守れない大人になりたくない。そうなってしまう前に未来を作りたい。
ここで生きたいと思える社会を作りたい。目指すは癒着やしがらみがない透明な政治。人々の声を聴き、受け止める謙虚な政治。助けを求める人々に手を差し伸べる救う政治。と宣言する。
支持率は42%から54%に上昇、不支持は43%から33%に低下する。
議会を廃止した亜蘭。亜蘭を総理にしたのはウーア。もしかすると、ウーアの独裁政治が始まるのかもしれない。
夜、亜蘭はソロン(ユキ)と話しをしていた。
と、ここで1話が終了。すごいドラマが始まった。確かにAIがあって、スマート都市ができると議会は不要になるかも…。ほかにももっと無駄があるかも…。
ちょっと怖いけど、それは意識改革進んでいないのかも…。未来を考えると怖いけど楽しみ。
全話見終えて
全5話でしたが、いろんなことを考えさせられるドラマ。いつかこんな実験都市ができて、そのうちAIが総理になるかもしれない。問題は今の政治家がそれを認めるかどうか。
純粋な考えで人々の生活が幸せになるのか?との考え方もあるだろう。人が自分たちが作り出したAIとどう向き合っていくのか。人は電子データで永遠の命を得ることもできるかも。と、空想は広がるばかりなので、この辺にしておこう。
17才の総理大臣に労(ねぎら)いの言葉をささげたい。すごくいいドラマだった。もう少し見たかったな~。
真木がユキにそっくりなサチを総理補佐官にしてしまったことは許してあげて♡。なんせ17才ですから。
登場人物
真木亜蘭 – 神尾楓珠
真木亜蘭(まき・あらん)はAIにより実験都市ウーアの「総理」に選ばれた、17才の高校生。
プログラミングに優れ、寡黙でミステリアスな存在。常に沈着冷静だが、自分の利益ばかりを主張する権力者達には毅然と立ち向かう。理想の社会の実現を目指し、ウーアの改革を進めていく。
茶川サキ – 山田杏奈
茶川サキ(さがわ・さき)は真木に憧れ、実験都市ウーアの総理補佐官として真木を支える。
一生懸命でひたむきな性格で、父のリストラや祖父の介護、弟の不登校など家族が抱える問題に対しても、常に自分にできることを考えている。真木の秘密を知り、ウーアの命運を握ることになる。
平清志 – 星野源
平清志(たいら・きよし)は現・鷲田内閣の官房副長官を務めるエリート政治家。
AIによる政治改革を志し、実験都市ウーアの立ち上げを主導してきた。プロジェクト・マネージャーとして、兄のように真木たちの成長を見守るが、ウーアの行方を決める大きな政治事件に巻き込まれていく。
内容
第1話
近未来・202X年。日本経済は没落していた。総理大臣の鷲田(柄本明)は、内閣官房副長官・平(星野源)に命じ、「ウーア」を立ち上げる。AIに選ばれた閣僚は、17才の高校生“総理”・真木亜蘭(神尾楓珠)ほか若者たちばかりだった。3か月後、真木に憧れる茶川サチ(山田杏奈)らも移住し、「ウーア」が始まる。早速真木は議会廃止を提案。支持率30%を切ったら辞任すると宣言する。17才の帝国の幕が開く。
出典:17才の帝国 公式HP
第5話(最終回)
平(星野源)は、7年前の献金事件の鍵を握る日記を手に入れる。そこには、鷲田(柄本明)政権を揺るがす重大な秘密が書かれていた。日記を携え、総理官邸を訪ねる平。一方の真木(神尾楓珠)は、事件に巻き込まれ亡くなった幼なじみのユキを、AI・スノウとして蘇(よみがえ)らせていた。自らに迫る危機を察知したスノウは、真木と平がいない間に、サチ(山田杏奈)を取り込み暴走を始める。はたして、真木、ウーアの行方は…。
出典:17才の帝国 公式HP
主な出演者
主な出演者(敬称略)は神尾楓珠、山田杏奈、星野源、河合優実、望月歩、染谷将太、松本まりか、杉本哲太、西田尚美、岩松了、田中泯、柄本明です。
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